今回は前回も軽く紹介していたのですが、僕自身が大好きなので。
99年、オーガスタス・パブロの死によって、レゲエ界は偉大なミュージシャンを失ってしまった。ダブのパイオニアであり、エキゾティックなファー・イースト・サウンドでルーツ・レゲエに遠い異国のエッセンスをもたらしたパブロ。彼の作りだすサウンドは他の誰にも絶対にまねできない唯一無二のものなのです。
メロディカ(彼の曲によって広く認知された楽器)から流れ出すマイナー・キーのメロディ、骨太で硬質なベースでしっかりと抑制された、スネアのひび割れたようなエコーなど、ちょっと聴いただけですぐパブロの曲だとわかってしまう。
ロッカーズ、ホット・スタッフという彼自身のレーベルからは、キーボード、クラヴィネット、メロディカなどをフィーチャーしたインストものから、人気DJやシンガーのバック・トラックまで、多くの名作がリリースされました、
ジュニア・デルゲイドの『Raggamuffin Year』、ヒュー・マンデルの『Africa Must be Free By 1983』、ジェイコブ・ミラーのエポックメイキングな作品『Who Say Jah No Dread』をはじめ、パブロのプロデュースのもと、多くのシンガーが自身の傑作アルバムをクリエイトしていったのです、
パブロがセッションに用意する最高のリズムは、シンガーやミュージシャンから最高のプレイを引きだし、それぞれの持ちうるキャリアを結集して臨んだ、キング・タビーとのコラボレーション。そこで制作されたアルバム『Tubby Meets the Rockers Uptown』は、パブロのグルーヴ感たっぷりのインストと壮絶なリズム・セクション、さらにキング・タビー最高の仕事とも言えるほどにトリップしたリミックスが見事に融合しています!
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